IU JOURNAL 2026.05 代表あいさつ(神谷智道)

IUジャーナルは、私たちがどんな想いで事業に向き合い、
どんな価値観を大切にしながら組織をつくっているのか─。
その「考え方」や「意思決定の背景」を、ありのまま届けていくための場です。

(税理士法人アイユーコンサルティング代表社員 / 神谷 智道)

今回は僕自身の反省も含め、「判断」と「決断」という似て非なる

2つの言葉をテーマについて話そう。

まず「判断」とは何か。

それは、過去のデータや事例を比較検討し、合理的で間違いのない選択を導き出すことだ。

いわば「正解がある問い」に対する答えであり、情報が多いほどその精度は高まる。

我々がプロとして積み重ねてきた「税務判断」はまさにこの領域であり、得意分野だ。

対して「決断」は、正解がない、あるいは情報が圧倒的に不足している中で、「自らの意志」で進むべき道を定めることを指す。

どちらも「決める」行為だが、決断には「将来」という不確定な要素に対する責任が伴う。

経営者が求めているのは、単なる正しい判断材料だけではない。

正解の見えない暗闇で一歩を踏み出すための「決断の後押し」を、我々に求めているのだと感じることが多々ある。

僕自身、若い頃を振り返ると、必死に知識を蓄えても

経営者の背中を力強く押せない自分にもどかしさを感じていた時期があった。

その原因は、責任を背負って何かを決める「決断」の経験が圧倒的に不足していたからだ。

自ら決める苦しみ」を知らない者の言葉には、相手を動かすだけの重みは宿らない。

AIの進歩により、税務判断の精度は飛躍的に向上した。

情報量やスピードにおいて、人間がAIに勝つことはもはや不可能だろう。

だからこそ重要になるのが、AIが出した情報を「どう使い、次にどう決断して動くか」という「人」ならではの領域だ。

答えのない問いに向き合う場面は、IUグループで言うとGMやマネージャーなど、立場が上になればなるほど増えていく。

誰も正解を教えてくれない中で道を選ぶのは、時に孤独で、恐怖も伴うだろう。

だが、その不安を自らの心で受け止め、逃げずに決断を繰り返していくこと。

そして、下した決断を自らの行動によって「正解」へと変えていくこと。

このプロセスを経験しない限り、組織やクライアントを動かすことはできない。

決断の先延ばしは組織の停滞を招き、結果として周囲に負担をかけることになる。

職位が上がるほど、我々はこの重責から逃げてはいけない。

自ら進んで「決断の打席」に立ち、経験を積むことこそが、成長への一歩だ。

AI時代だからこそ、人間にしかできない「決断」の価値を再確認し、共に成長していこう!

岩永的思考

どんな資格でも、取っただけでは食べていけないのが現実。
大切なのは「何のために取るのか?」「何を目指すのか?」という目的意識。
資格=ゴールにすべきではない。
税理士資格は使える資格であることは間違いない。
僕自身も税理士資格のお陰で大学や大学院の奨学金を
問題なく返すことができている!

岩永的思考とは?…グループ代表・岩永が日々発信するXのポストから、今、メンバーに最も伝えたい言葉を毎月ひとつ厳選してご紹介。単なる経営戦略にとどまらない、岩永の仕事に対する「熱量」や「プロフェッショナルとしての哲学」を言語化しています。トップが今、何を考え、どのような価値観で未来を見据えているのか——。そのリアルな思考の断片に触れるコーナーです。



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